着物クリーニング専門店のきもの処大榮(だいえい)でこれまで対応した、さまざまな事例をご紹介します
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着物の種類は男子一ツ身です。30年前に我が子に着せた一ツ身を、もうすぐ産まれてくる孫にも着せてお宮参りに行こうということで、30年ぶりにタンスから出したらシミが変色していました。目立つところだけでもなんとかなりませんか?
手遅れ寸前の状態です。長年しまっていたため、生地自体を変色させてしまっています。一ツ身は生地も薄めなので、生地を傷めないよう注意しながら、酸化・還元漂白でシミだけではなく地色や柄も抜いてしまって、その後に地色と柄を色掛修正しました。
お鍋を食べていたときに汁をこぼしてしまい、濡れたおしぼりで拭いたのですが取れませんでした。
なんとかなりませんか?
このシミには油溶性の脂分である動物性の油脂、水溶性のタンパク質やしょうゆ・塩分などいろいろ混ざっています。油性処理と酵素・溶出処理でシミは取れましたが、お客様が濡れたおしぼりで拭かれたため、生地に傷が付いて白けています。この白けは「スレ」といって傷にあたりますので、ごまかすことはできても直すことはできません。その旨ご了承いただきました。
長年しまったままの振袖を、娘の成人式のために出してみたらシミが付いていました。
なんとか取れませんか?
長年しまったままだったこともあり、黄褐色に変色していました。地色が赤いので、シミは黒く見えます。古いシミですので生地が傷んでいる可能性もあるため、様子を見ながら漂白で薄くできるところまで進めていき、あとは色掛修正で目立たないように仕上げました。
振袖の花柄の白い染料(胡粉)部分が黄褐色に変色して目立つので、なんとかしみ抜きで直せませんか?
油性・水性処理ののち、酵素でタンパク質を落とします。そして酸化漂白で薄くできるところまで処理してから、胡粉を薄く塗って仕上げました。