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事例紹介

2024/06/12

着物の洗い方で「洗い張り」と「丸洗」はどうちがう?

洗い張り時によくある質問で、
「着物の洗い張りとクリーニングの違いは何?」という質問が多くあります。

洗い張りと丸洗のちがいは、簡単に言えば…

着物をといて反物状に縫い直して水で洗うのが洗張。
着物をとかずに、そのまま石油系溶剤で洗うのが丸洗です。
丸洗は洋服のクリーニングに似た洗い方と思っていただくといいですね。

では、洗張のような水洗いと丸洗のような溶剤で洗うことのちがいは?といいますと、
水で洗う洗張は水溶性の汚れを中心に洗うことができますので、例えば汗の成分などは洗って取れます。

丸洗は溶剤で洗うので、油性の汚れではない汗の成分はまったく取れません。
もし、洗張のように着物をといて洗わずに汗を取りたいという場合は、丸洗とは別途『汗取り』をしないといけません。

要は洗い方が『水(水溶性)』と『油(油溶性)』のちがいと思っていただくとご理解いただけると思います。
2024/06/11

着物洗い張りのプロが教えるお手入れのコツ

着物は日本の伝統的な衣装であり、その美しさと価値を保つためには適切なケアが欠かせません。
洗い張りのプロとして、日々多くの着物を手掛けている私たちが、着物のお手入れに関するコツをお伝えします。
これらのポイントを押さえることで、あなたの大切な着物を長く美しく保つことができます。

1. 着用後のケア
風通しを良くする

着物を着用した後は、まず風通しの良い場所で陰干しを行いましょう。
湿気を含んだままの状態でしまうと、カビやシミの原因となります。
直射日光に当てると色あせの原因になるため、必ず陰干しすることが大切です。

汚れのチェック
着用後は、袖口や裾、襟元など汚れやすい部分をチェックしましょう。
目立つ汚れが見つかった場合は、早めに対応することが重要です。
放置すると汚れが落ちにくくなります。

2. 日常のお手入れ
ブラッシング
着物をしまう前に、柔らかいブラシで表面のホコリや小さなゴミを軽く払い落とします。
これにより、生地が呼吸しやすくなり、風合いを保つことができます。
ただし、これは着物にスレ(キズになる)を起こしてしまう危険性もあります。
やり過ぎると取り返しのつかないことになりますので、はたく程度で留めておくのも良いでしょう。

シワ取り
シワが気になる場合は、低温のアイロンを当て布をして使用すると効果的です。
ただし、直接アイロンを当てると生地を傷める恐れがあるため、必ず当て布を使用してください。
自信がない場合はプロに任せましょう。

3. 保管方法
収納環境
着物は湿気に弱いため、乾燥した場所に保管することが重要です。
湿気を防ぐために、着物専用のシリカゲルなどの乾燥剤を一緒に収納すると良いでしょう。

防虫対策
着物は絹の場合が多いので、そんなに虫が喰うことはあまりありませんが、ウールなどの素材で作られていると虫に喰われることがあります。
その場合は防虫剤を使用して、防虫対策をしっかり行いましょう。
ただし、防虫剤の匂いが移らないよう、直接着物に触れないように工夫してください。

定期的な点検
長期間保管する場合でも、定期的に着物の状態を点検することが大切です。
半年に一度程度、取り出して風通しをし、汚れやシミの有無をチェックしましょう。

4. 洗い張りのタイミング
プロのケア
着物を長持ちさせるためには、定期的に洗い張りを行うことが効果的です。
特に、シミや汚れが目立つ場合や、生地の風合いが失われてきたと感じた場合には、プロに依頼することをおすすめします。

まとめ
着物は手間をかけるほど、その美しさと価値が増します。
日常のお手入れから定期的な洗い張りまで、適切なケアを行うことで、着物を長く愛用することができます。
洗い張りのプロとして、これらのコツを参考にして、大切な着物をいつまでも美しく保っていただければ幸いです。
着物の魅力を存分に楽しむために、ぜひ日々のケアを心がけてください。
2024/05/31

「洗い張り」とはどういうお手入れ方法か動画で解説

着物の美を再生する技:洗い張りの魅力とその工程
着物は、日本の伝統文化を象徴する美しい衣装ですが、その美しさを長く保つためには適切なケアが欠かせません。
その中でも「洗い張り」という技術は、着物を再生し、永く楽しむための重要な手段となっています。
今回は、この洗い張りの魅力とその工程についてご紹介します。

洗い張りとは?
洗い張りは、着物の生地を一度解き、水と洗剤を使って洗浄してから再び仕立て直す伝統的なクリーニング方法です。
この工程により、着物の汚れや一部水溶性のシミを徹底的に除去し、生地の風合いを取り戻すことができます。
洗い張りは、特に高価な着物や思い出深い着物や寸法を変える着物に対して行われることが多く、その美しさを再び輝かせるために欠かせない技術です。

【洗い張りの工程】
洗い張りは以下のようなステップで進められます

1.着物の解体
まず、着物を解いて一枚の反物に縫い直しします。
これにより、生地全体にアクセスでき、細部まで丁寧に洗浄することが可能になります。

2.洗浄
解いた生地を専用の洗浄液で洗います。
当店は伝統的な方法では、手洗いといった手作業が中心となります。
現代では、専用の機械を使用することもありますが、手作業ならではの細やかなケアが求められる場面も多いです。

3.糊付け
着物の生地によっては糊を入れる作業もします。
この糊を入れることで張りを戻します。
この糊付けによって、生地がしっかりとした質感を取り戻し、着物として再び美しく仕立てることができます。

4.乾燥
洗浄後の生地は、適切な方法で乾燥させます。
天日干しや室内干しなど、その生地に最も適した方法が選ばれます。
この過程で生地の風合いや色合いが美しく保たれます。

5.湯のし
昔は竹の両端に針が付いたもので作業していたのですが、今はほとんどテンターという機械を使って縮んだ生地の丈と幅を一定の状態に戻す作業をします。
この作業によって着物の生地にツヤが戻ってきます。
個人的に私はこの作業をしてキレイに仕上がった着物の生地を見ると、今までの数ある工程をやった甲斐があったという満足感を得られる工程でもあります。

6.プレスによる微調整
ここで反物状に縫っていた着物のパーツをすべてバラバラにして、仕立てやすいようにわずかな歪みなどを蒸気アイロンによって修正します。

7.仕立て直し
最後に、再び着物として仕立て直します。
この工程では、経験豊富な職人の技術が光ります。
生地の特性や柄の配置などを考慮しながら、丁寧に縫い上げられます。
この仕立て直しの工程は、当店専属の仕立て職人の手に委ねられます。

【洗い張りの魅力】
洗い張りの最大の魅力は、着物の美しさを再生できる点にあります。
洗浄によって汚れやシミが取り除かれ、生地が清潔に保たれるだけでなく、糊付けと仕立て直しによって着物全体の形が整い、再び新しいような輝きを放ちます。
また、洗い張りで生地に水が通ることで着物の寿命が延びるため、世代を超えて受け継ぐことも可能です。

さらに、洗い張りを通じて、着物に対する愛着が深まります。
一度解いて洗い直すという手間をかけることで、その着物に込められた思い出や価値を再確認する機会にもなります。
これは、現代の大量生産・大量消費の時代において、物を大切にする心を育む大切なプロセスとも言えるでしょう。

まとめ
洗い張りは、着物の美しさを再生するための重要な技術です。
伝統的な方法で丁寧に行われるこのプロセスは、着物の寿命を延ばし、その価値を守るために欠かせません。
洗い張りを通じて、着物に対する愛着や思い出を深め、次の世代へと受け継いでいくことができます。
着物を愛するすべての人々に、この素晴らしい技術を知っていただきたいと願っています。
この洗い張りの工程を動画で観ることが出来ます。
ご覧になりたい方はコチラを右クリックしてアクセスしてください↓
https://www.youtube.com/watch?v=F3xZdRNkZts
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